【完全版】クロネコメール便に代わる主要メール便サービスまとめ(比較表エクセルダウンロード可)

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DVDやCDなど、小さな荷物を送るのに、メール便はとても便利なサービスですよね。
とくに、個人でも利用ができて、1通82円からと料金も安いクロネコメール便のお世話になったことがある方は多いのではないでしょうか。

そのクロネコメール便が今年の3月31日を以ってサービスを廃止すると発表があり、メディアやネットで大きな話題を呼びました。(参考:クロネコメール便の廃止について | ヤマトホールディングス

クロネコメール便がなくなって困るのはたくさんの荷物を扱う事業者だけではありません。
普段送り主としてはクロネコメール便を利用しない一般消費者にとっても、ネットショップなどの送料が値上げされるといった形で間接的に不利益を被る可能性があります。

クロネコメール便が廃止になる原因の「信書」って何?

 


クロネコメール便が廃止される理由は、「信書」を誤ってメール便で送ってしまう顧客が後を絶たなかったためです。

信書の送付は郵便法で禁じられており、配達を行ったヤマト運輸だけではなく、荷物を送った顧客も警察から取り調べを受けたり、書類送検されたりしてしまうケースが発生していました。

そうしたトラブルによって顧客に迷惑をかけるわけにはいかない……というわけで、クロネコメール便の廃止が決まったのです。

ところで、「信書」って一体何なのでしょうか?
郵便法第4条第2項によれば、『特定の受取人に対し、差出人の意思を表示し、又は事実を通知する文書』のことだそう。

これだけでは何のことかよくわかりませんが、すごく簡単に言ってしまうと、「個人の宛名が記載された文書」がほぼ当てはまります。
メール便を送るときに「これは信書なのかな?」と迷ったときは、総務省のサイトに掲載されている信書のガイドラインを確認するとよいでしょう。

クロネコメール便に代わるサービスは何か? 主要11サービスを比較してみた

クロネコメール便の廃止は3月31日、もう1ヶ月程度しか期限が残されていません。
それまでに、クロネコメール便に代わるサービスを探さなければならないと奔走されている企業の担当者さんや、個人事業主さんは少なくないのでは?

そんな方のために、クロネコメール便に近い7社の11サービスを調査し、比較表を作成しました。
表が横長になったため、画像では対応エリアやURLを省略しています。
完全なものを見たい方や、画像では文字が潰れて読めない方は、エクセルファイルをダウンロードしてご覧ください。

エクセルファイルをダウンロード

個人向けには日本郵便の「クリックポスト」か「ゆうメール」しか選択肢なし

個人の場合、日本郵便のクリックポストゆうメールしか選択肢はありません。
他の事業者が、法人向けの大口取引しか受け付けていないためです。


クリックポストは1通164円で追跡サービスあり、ゆうメールは1通180円(最低料金)で追跡サービスなしです。
これだけを見るとクリックポストのほうが優れているように見えるのですが、Yahoo! JAPAN IDとYahoo!ウォレットによる支払いが必須で、手続きがやや煩雑です。

そうした手続きが面倒だと感じる方は、少し料金が高いですがゆうメールを利用しましょう。

事業者向けにはどれがよい? 交渉次第で選択は分かれる


事業者向けには多くの運送業者がサービスを提供しているため、個人のように選択肢が実質ないという状況にはなりません。

ほとんどの運送業者が取り扱い量に応じた割引を行っているので、送料コストを少しでも抑えたいなら複数社の相見積りを取るとよいでしょう。

また、「●●ゆうメール便」という名称のサービスは、基本的に通常のゆうメールと比べて配送に時間がかかるので注意をしてください。

「●●ゆうメール便」は、運送業者が窓口となって一旦荷物をまとめ、それから日本郵便に持ち込んでゆうメールで発送するという流れになっています。
荷物をまとめて大口取引にすることで割引をしているのですが、集荷から発送までにタイムロスが生じてしまうため、配達にかかる時間も伸びてしまうのです。

もうクロネコヤマトはメール便を扱わないの? 後継サービスは4月1日から


比較表を作成してはみましたが、結局クロネコメール便なみといえるサービスを見つけることはできませんでした。
A4サイズ、厚さ1cm、1,000g以内なら82円で送れるクロネコメール便が、どれだけ優れたサービスであったのか改めて驚かされます。

そんな消費者、事業者の声に応えて、ヤマト運輸ではクロネコメール便の3つの後継サービスを発表しました。
まだ一部しか詳細なサービス内容や料金は発表されていませんが、それぞれのサービスについて箇条書きでご紹介します。

  • クロネコDM便…法人向け。クロネコメール便とほぼ同じサービス(上限164円)ですが、内容物を「非信書」のカタログやパンフレットに限定しています
  • 新サービス①…個人法人とも利用可。小型の専用BOXで配送。宅急便と同じく手渡し。400円台から提供予定。
  • 新サービス②…個人法人とも利用可。厚さ2.5cm以内の荷物をポストに届ける。個人利用はヤマト運輸と契約のあるフリマサイトの利用が条件。


(参考:宅急便のサービス拡充について | ヤマトホールディングス

やはり従来のクロネコメール便に比べると、少し使い勝手が悪くなってしまう印象ですね。
とくに、新サービス②の個人の利用条件に挙げられている「ヤマト運輸と契約のあるフリマサイト」が何を指しているのか気になるところです。

やはり、提携を強めているAmazonのマーケットプレイスが対象なのでしょうか。(参考:Amazon即日配送、店頭受け取り可能に 全国3000店のヤマト運輸営業所で - ITmedia ニュース
はたまたIDや決済でヤフオクと提携している日本郵便に対抗して、急成長のフリマアプリ「mercari(メルカリ)」との提携が発表されたら驚きですね!

ともあれ、正式な発表があるまでは単なる想像に過ぎません。
ヤマト運輸からの正式な発表を期待して待ちましょう。


(2015/03/13追記)
クロネコメール便の廃止によって生まれる需要の争奪戦がはじまるのだろうと思っていましたが、案の定郵政が新サービスを発表しました。

その新サービスの名称は「スマートレター」。
レターパックをさらに簡易にしたようなサービスで、A5ファイルサイズ・厚さ2cm・重量1,000gまでのものを180円で送付できるそうです。

サービスの開始は2015年4月3日からで、クロネコメール便との最大の違いは「信書の送付ができる」という点になりそうです。

参考:「スマートレター」の販売・提供開始 ~手軽で使いやすい封筒型郵便新サービス~(日本郵便)※PDF



(2015/05/20追記)
ヤマト急便が提供するクロネコメール便の後継サービスが正式に開始されています。
やはりサービス内容は大きく変更されており、いわゆる「メール便」は法人利用に限定をされています。

以下に、後継3サービスの概要をご紹介します。
サービスの詳細はそれぞれ公式サイトをご確認ください。

1.クロネコDM便
法人向け。「信書」とされないカタログやパンフレットをメール便で配送する。料金は個別見積り。
参考:クロネコDM便|ヤマト運輸

2.宅急便コンパクト(「新サービス①」に当たるもの)
個人利用可。2種類ある専用の小型BOXに入る荷物を配送。BOXは別売65円で、お届けは手渡し。
参考:宅急便コンパクト|ヤマト運輸

3.ネコポス(「新サービス②」に当たるもの)
ヤマト急便と契約のある個人間取引サイト(フリマ、オークション)を利用していれば個人利用可。角形A4m厚さ2.5cmまでの荷物を配送。お届けはポストイン
参考:ネコポス|ヤマト運輸

事前に公表されていた内容とほぼ同一ですね。
今後個人がメール便を利用したい場合には、事実上郵政のクリックポストが唯一の選択肢となってしまうようです。

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